2ちゃんねるあたりをみてると、 「フッ素を水道水に入れないのは歯科医師会の陰謀だ。」とか香ばしい書き込みがあって、”フッ素=カリエスフリー”って公式があるのねって微笑ましく思うのですが、同じくらいにあるのが「3mixで治療すると歯を削らなくていい。」ってやつです。
僕は3Mix-Mpの認定講習会を受講した事はありませんし、本も持ってないので、「本に書いてありました。」とか「講習会では・・なんです。」とか言われると、「まぁ、そうなんですかねぇ。僕にはできません。」としか言えませんが、「こればっかりはやる人の技量と経験によるわなぁ。」と思います。
齲蝕治療においてなら、密閉性が悪ければ効果が出ませんし、抗菌剤の量が不足していれば齲窩の細菌が再度繁殖してしまう可能性が高いですから、こればっかりは経験でしょう。
しかし、軟化象牙質を除去した上での露髄症例で、覆罩に3mixを使うのであれば、歯髄の炎症がひどくなければ、かなりの効果が期待出来ると思いますし、僕はそういう使用法をして抜髄症例を減らしています。
また、根治においてもEDTA、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、過酸化水素などを用いた後に3mixを貼薬に使っています。
齲蝕内、感染根管内の病理学、細菌学の最新の知見については、不勉強であまり詳しくないのですが、バイオフィルムを形成しているという説があるようで、それを考えると物理的に細菌の除去をした後に3mixを用いる方がより効果的だと考えています。ただ、齲蝕時に削らずに済むと言うメリットは全くないのですが、現時点でエキスカ+3mixで抜髄が減った事は確かです。タービンでもファインカットのMIバー使って回転数を落として使うと、治療成績は悪くなかったです。臨床研究しているわけじゃないので、データは取っていないですけれど。
正しい使い方とか間違った使い方とか、3mixだのMPだのって話があるみたいですが、どっちにしても薬剤使用の原則を考えて治療をすれば、後は治療成績がいいか悪いかって話だと思うのですが、どうなんでしょうか。昨日紹介した本、臨床歯科医のステップアップ研修(1) リスクを持つ歯へのアプローチ 宮地建夫・藤関雅嗣・野嶋昌彦 編の中で腫れが引かない歯に3mixを満たしたというような記述があって、「そういう使い方もあるか。」と感心しました。僕は怖いのでやりませんが。